乗車区間 ロンドン セントパンクラス駅(LONDON ST-PANCRAS)ーパリ 北駅(PARIS NORD)
概要
列車は英仏海峡(ドーバー海峡)を横断し、イギリス、フランス、ベルギー各国内の高速路線を使用する。ユーロトンネル開業の1994年11月4日開業した。
2007年11月、イギリス国内の高速新線HS1の開業に伴いイギリス側の始発駅がウォータールー国際駅からセントパンクラス駅に変更され現在に至っている。イギリス側はこれまで第三軌条方式であったがHS1により全て架空電車線に揃ったために所要時間が短縮された。
路線
ロンドン-パリ 2時間19分~46分(15~16往復程度)、ロンドン-ブリュッセル 2時間1分~17分(7~10往復程度)を中心に運行している。
他に、途中駅アッシュホールド国際駅、リールに停車する列車や、パリ ディズニーリゾート、アビニョン、プール・サン・モーリス(スキーリゾート)行きなどの列車もある。
車両
ユーロスターは客車18両と前後に動力車1両ずつ、合計20両(一編成394mm)で運行されている。因みに東海道新幹線のぞみ号は16両編成であるが全体の長さはのぞみ号(一編成400m)より短い。
写真のように連接台車を使用している。動力車と客車の間、編成中央の客車の間は非連接式を採用しているため、連結器を解結すれば列車は4分割が可能である。トンネル内の事故を考慮している。
軌道幅1435mmでイギリス、フランス、ベルルギーとも同じ規格であるが、車両幅は2810mmで、これは一番小さいイギリスの規格に合わせたが、ホームとの隙間を埋めるため車両上で工夫がなされた。また電源も各国の高速新線仕様とイギリス、ベルギーの在来線の走行も考慮されている。ここに国際列車の難しさがある。
なお、開通直後はイギリス国内が第三軌条方式であったが現在は全て架空線方式になっている。
クラス
ビジネスプレミアム(特等)、スタンダードプレミアム(1等)、スタンダード(2等)の3種類がある。
ビジネスプレミアムはチェックインタイムが10分前で良い外、食事のサービスがある。スタンダードはチェックインタイムが30分前になっている。
チケット
スタンダード(2等)チケット。乗車30分前にチェックインするよう記載されている。
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乗車手順
- ・手荷物預かり
- 空路と同様に大きな荷物は預かり、乗車列車で目的地駅まで搬送してもらえる。
- ・改札
- 乗車ホームが決まると案内板に表示される。案内されたら改札機を通る。紙のチケットを改札機に通す。
- ・荷物検査
- X線の手荷物検査を受ける
- ・出国
- イギリス出国の手続き、パスポートに出国のスタンプ
- ・入国
- フランス入国の手続き、入国のスタンプ
- ・乗車
- ホームに上がり乗車
- ・出発
- 日本と違い何の放送もなく、定刻になると列車は発車する。
所要時間など
乗車した列車は9:22発パリ行きである。途中、イギリスのアッシュホードに1駅だけ停車した。所要時間は2時間30分程度であった。
ドーバー海峡通過所要時間は30分ほどその他は地上走行である。フランスに入ってからスピードを上げたように感じた。イギリス国内や、トンネル内は300Km/hは出ていないであろう。
カーブ走行時、列車が傾くと、テーブルの上に置いたものが滑る不具合があった。何よりも乗車した列車は洗車がされていなかったのには驚いた。先頭車両の写真にても確認できる。
いずれにせよ、フランスでも機関車が引くタイプの列車から、日本のように電車タイプの列車にか替える時期が来ている。
ユーロスター予約ページ
写真集
平成27年6月撮影
ユーロスターについて
ユーロスターは(Eurostar)は英仏海峡トンネルを通ってイギリスと大陸ヨーロッパを結ぶ国際列車である。
ロンドンとフランスのパリ、およびベルギーのブリュッセルとの間で運行されており最高速度は300Km/hの高速鉄道である。