森林、田園地帯(郊外)の製作
森林、田園地帯の製作
ジオラマには欠かせない森林、田園地帯(郊外風景)の製作について紹介する。
底板(基盤)の製作
- 既に車両の運転を開始しているので、森林、田園地帯は別に製作し、完成後にレイアウト上に設置することにした。このためまず底板を作る。
- これは製作中のゴミなどによる不具合で運転への支障を少なくすることにある。
- 製作は、設置場所の型をとり森林、田園地帯の基盤を製作することから始める。
- 底板に使用する材料は2mm程度の薄いダンボール板を使用した。実際には菓子が入っていた箱を壊したものである。
- 樹木を植栽し易くするために基盤に木材(2mm×5~10mm)を50mm程度の間隔で貼りつける。接着剤は木工用ボンドを使用する。
地盤の成型
- 紙粘土を使用して木材を覆う程度に成形して行く。
- この成形で注意することは紙粘土の乾燥時の収縮率が大きいということである。
- 収縮の影響を抑えるために、木材の貼り付けの時も、この紙粘土による成型の時も、中央部分を少し盛り上げ、周辺部が平らになるよう周囲を乾燥するまで固定しておく必要がある。これは収縮により一部だけが反ることを防ぐためである。
- 実際の乾燥作業は中央部分に支いものをして浮かせ、周辺をしっかり抑え乾燥させた。
仮塗装
- 地盤の周辺に草地、緑地体を形成する前に緑系に仮塗装しておく。
- 緑色化はターフや、アクリル絵の具を使用する。
草地、緑地の成型準備
- 地盤の周囲は線路や道路と接しており、境目になるこの部分に茂み(低木による緑地)や草地帯を設ける。
- 茂み(低木による緑地)は2mm厚×10mm幅程度のダンボールの帯状板にフェルトを両面貼り付け、地盤周辺に接着する。
- 草地は10mm幅フェルトを地盤の周辺にそのまま貼り付ける。
- 接着は木工用ボンドを使用する
草地、緑地の表現
- コースターフ、ライケンを使用して、茂みや草地帯を形成する。
- コースターフ、ライケンの貼り付けは木工用ボンドを使用する。
- 木工用ボンドは乾燥すると透明になる。
- 地盤はターフを使用して草地や畑を表現する。ただ、ターフのカラーは数種しかなくイメージに合わないので、アクリル絵の具でターフの上から塗装した。
樹木の植え付け
- 樹木を植えつける。樹木は樹木製作のページで作った木である。
樹木の製作のページへ - 樹木は木工用ボンドで接着した。木工用ボンドは乾燥固化に時間がかかるが、少し固化が始まったところで樹木の垂直の調整を行うときちんと林立する。
- 乾燥固化の速い接着剤を使うのも差し支えない。
製作した地盤
製作した地盤の例を示す。
広葉樹林帯の地盤
畑地、牧草地の地盤
広葉樹林帯の地盤(高架軌道の外側)
植栽の終わった地盤
植栽の終わった地盤の例を示す。
針葉樹林帯(レイアウト基板に直接植栽)
広葉樹林帯(高架橋外側2種)
針葉樹林、ケンとメリーの木植栽
レイアウトの所定位置に地盤を設置
個別に作成してきた地盤をそれぞれの位置に設置する。
森林、田園地帯全景
森林、田園地帯(道路と茂みを中心にして)
森林、田園地帯(ケンとメリーの木を中心に)
森林、田園地帯全景
森林、田園地帯レイアウト基盤全景
森林、田園地帯を走行する列車
田園地帯を走行する氷河急行