カメラカーの製作(走行動画を撮影する車輛)

列車の走行動画を撮影するためにカメラカーを製作した。使用するカメラは当時入手できたソニー製のカメラを使用した。
その後より小さい(搭載し易い、運行し易い)Ordro製のカメラの存在を知ったので2号車として導入した。

運用中のカメラカー

  • カメラカー1号車

    3617-2

    搭載したカメラ
    ソニー製 ビデオカメラ HDR-AS300
    カメラの大きさ 約82×29×47㎜
    重 量 108g

  • カメラカー2号車

    4784

    搭載したカメラ
    Ordro製 ビデオカメラ EP7
    カメラの大きさ 94×23×27㎜
    重 量 78g

カメラカー1号車の製作

カメラカー1号車の製作について内容を紹介する。

「建築限界」「車両限界」の整合性の追及

ソニー製カメラHDR-AS300は別用途向けに開発されたものでNゲージ模型には大きくそのままでの使用は難しかったが、映像品質を重視し使用することとした。このためカメラカーは軌道周辺の建築物を考慮しながら設計した。その上でプラットフォーム、トンネル、レール交差部など軌道周囲の建築物の改修工事も別に行った。

カメラカーとプラットホームの関係

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  • 限界寸法はプラットホームとの対応が最も重要な項目となった。
  • 結果としては写真の示すような寸法となった。
  • 車両フレームとホーム、カメラとホームとの間隔をぎりぎり確保した。

カメラカー導入のために改修した軌道、建築物

カメラカー1号車の製作(撮影に使用する車両)

撮影に使用するカメラカー1号車の製作について紹介する。

台車

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  • 今回はKATOの「TR69カップラー長ビス止め」を使用した。
  • 台車にはカプラー(連結器)が組み込まれている。
  • ワッシャーは3㎜でフレームと台車に挟み込む。少し加工済み
  • 車体が木材なので金属を挟み、進行方向へ回転し易くするため。
    (カーブレール通過時など)

台車組込部の構成

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  • 車体板の台車取り付け部に3㎜Φの丸棒を接着剤で固定する。
  • 丸棒の中央に1.5㎜の通し穴を開ける。
  • 台車は3㎜Φの丸棒に嵌め込み、付属の2㎜ビスで止める。
  • 中心軸が木材なので2㎜ネジはタッピンネジのように締められる。
  • 実際の取り付けは車体が完成し、塗装後に行う。

組み立て(車体上方部)

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  • ホームセンターで購入した工作材や厚紙で部材を加工する。
  • ここでは2㎜厚の工作材、1㎜厚の厚紙を使用している。
  • 組み立ては各部材を切り出したのち接着剤で組み立てる。

組み立て(車体下方部)

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  • 写真は車体下部から撮影したものである。
  • 前後の台車取り付け部が一枚の板で形成されている。
  • これは前後台車の取り付け部のゆがみをなくすためである。
  • カメラ搭載の底板は厚紙であり本体板よりこの位置まで下がる。
  • 前後に台車取り付けの心材が見える

前後台車取り付け部の切り離し

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  • ここまで前後の台車取り付け部を一体部品で製作してきた。
  • 車両限界に合わせフレーム板の両側を切り取る。
  • (前後の台車取り付け部は一体材ではなくなる)
  • 台車の構造に合わせて取り付け部を切り込みを入れる。

車体塗装

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  • 車体の塗装を行う。

車体塗装

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  • 台車を付属ビスで止める。

カメラセット、完成写真

3617-2
  • カメラを搭載し、レール上に乗せた。
  • カメラの後方部は車高を高くしカメラが傾くことを防いている。

電気機関車と共に

電気機関車に押されて走行し撮影を行う。

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