カメラカーの製作

ジオラマ内の車窓動画を撮影するためにカメラカーを製作した。
カメラがNゲージのスケール比より大きいので各所に工夫を凝らした。

  • 使用カメラ

    ソニー製ビデオカメラHDRーAS300

試作カメラカー製作の目的

カメラの大きさから「建築限界」「車両限界」の折り合いを見出すために試作車をを製作し、ここで得られた各種情報を実際の撮影に使用する運用カメラカーの企画へ繋げた。同時に、ジオラマの各所に変更を加えた。

  • 試作したカメラカーの走行によって発見された走行上の支障個所の改良や撮影に影響する車両製作上の問題点を回避した手法とプロセスで運用車両を完成させた。

  • 軌道上の障害を発見し、その制限範囲(建築限界)とカメラカーに求められる各部形状(車両限界)の整合を図るために試作車を作った。また、より良い映像のために製作方法を改善するヒントを得た。

「建築限界」「車両限界」の整合性を求めた参考例

カメラカーとプラットホームの関係

  • 両者の整合性を図るために最も重要な個所の一つがプラットホームである。
  • 写真の様に車両台車部分とホーム、支柱とカメラ本体が接近している。
  • Nゲージのスケール感とカメラの大きさを検討する試作車となった。
  • 合わせて精度よく加工する手順を得た。

カメラカーの製作(撮影に使用する車両)

撮影に使用するカメラカーの製作について紹介する。
試作カーを事前に製作しその結果のもとに完成させた。「試作カメラカー」のページはこちらから

組み立て(車体上方部)

  • 試作車と同じ方法、同じ材料で各部分を製作する。次が異なる点である。
  • 試作段階では前後の台車取り付け部材を別部品として製作した。
  • 接着組み立てると台車取り付け部にねじれが生じ車体が傾く。
  • このため前後台車取り付け部は一枚板で製作し、完成後切り離すことにした。
  • この点が試作車と大きく異なる点である。
  • 写真はカメラ搭載部を車体上部より撮影したものである。
  • 試作車製作のページはこちらから

組み立て(車体下方部)

  • 前項と同じ状態の車体下部から撮影したものである。
  • 前後の台車取り付け部が一枚の板で形成されている事が分かる。
  • カメラ搭載の底板が見える。
  • 前後に台車取り付けの心材が見える

前後台車取り付け部の切り離し

  • 前後の台車取り付け部をつないできた板を切断した。
  • 台車取り付け部を台車の形状に合わせて加工

車体塗装

  • 車体の塗装を行い、台車を取り付けた。

カメラセット、完成写真

  • カメラを搭載し、レール上に乗せた。
  • カメラの後方部は車高を高くしカメラが傾くことを防いている。

試作カメラカー(最初に製作したカメラカー)

Nゲージ模型に対してカメラが大きいので軌道上の障害となる部分を探すためにカメラカーを試作した。
ここで得られた資料をもとに撮影に使う車両を製作した。撮影車両のページはこちらから

部材の製作

  • 材料は板の厚み2mm、幅20㎜の板材
  • 直径3㎜の丸棒材
  • 厚紙を張り合わせ1㎜紙材
  • 板材で台車受け部を製作
  • 台車取り付けの芯になる位置に丸棒材を埋め込む。
  • 丸棒材の中心部に台車取り付けネジの下穴を開ける。
  • 厚紙材で車両フレーム部を製作

部材の組み立て

  • 木工用ボンドを使用し、接着で組み立てる。
  • タッピンネジで台車を取り付ける。
  • この接着方法では前後の台車取り付け部材が捻じれてしまうことを発見した。
  • 治具がないと精度良い接着が出来ない。
  • 運用車両は前後の台車取り付け部を一枚の板で作ることにした。

カメラを搭載

電気機関車と共に

電気機関車に押されて走行し撮影を行う。

カメラカー走行のページは こちら から