陸橋(軌道交差部)の改修
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陸橋の改修について
車窓動画の撮影用カメラカーを走行させるために陸橋の改修を行った。
使用カメラが大きくNスケール陸橋は通過できないので陸橋構造を変更した。
構造変更で補えない分については陸橋高さを若干上げた。
使用するカメラはソニービデをカメラHDR-AS300である。
画質を重視し、一般に使われているカメラを選んだ。
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改修の対象となった陸橋
対象となった陸橋の上空からの写真
改修工事完了後の写真
- 地上部には複線軌道が有り、その上を跨ぐように陸橋(橙色)がある。
- この陸橋交差部は写真の右下から始まり、軌道上を左上方向に進むと
陸橋は高度を上げ、下の複線は高度を下げて行く。 - カメラカーとの関係では最も高度差が少ない右下の交差が始まる点であり、
この地点で高度差を「プラス7㎜」程度広げる必要がある。 - この高度差プラス7㎜を実現する改修を行うことになる。
- また、外側路線は陸橋中央部を過ぎて交差するので高度差に余裕がある。
同等高さ(横方向)からの写真
改修工事完了後の写真
- 前節に対して、同じ交差部を横方向(同等高さ)から見た写真である。
- 写真の右端が前写真の右下に相当し、この地点が最も高度差が少ない。
- 左方向に進むと陸橋部は高度を上げ、地上複線は高度を下げて行く。
- この位置関係の中で、外側路線は陸橋中央部を過ぎて交差するのことになる。
このため外側路線は高度差に余裕があり、改修個所は少なく済む。 - この状況、条件の中で7㎜を確保する改修に着手した。
交差部陸橋の改修
この改修に当たっては、陸橋の構造を変更することによって「プラス5㎜」の高度差を稼ぎ、
残り「プラス2㎜」はこの陸橋に到達するまでの勾配をやや厳しくすることにした。
言い換えれば陸橋の改修では5㎜までしか稼げないことことが判明したためである。
ただ2㎜の上昇はあるが、この区間の「勾配は3.8%から4.1%」への変更に留められる事が分かった。
今までNゲージの勾配は4%程度と聞いて来たので一応これで良いかと考えている。
陸橋上部からの写真
- 組み立て前の陸橋上部からの写真である。
- 通常レールの下には基板となる3㎜厚のべニア板を敷いていたが
レール下の構造材は高度差確保のため極力取り除いた。 - 実際の交差部は基板材、他、何もない事が分かる。
塗装をしていない白色の部分は1㎜弱の厚紙である。
陸橋下側の写真
- 陸橋を裏側から見た写真である。
- 最も厳しい複線内側路線との交差部はレール下補強材もない。
陸橋の強度維持構造
- 陸橋入口から見た写真である。
- レール下の基板材は外し、
その代替えとしてレールと同じ高さの補強板を敷いている。 - さらに、陸橋側面の補強板(側構、フレーム)で構造、強度を保ち、
そして荷重を受けている。
レールそのものの改修
- レールそのものも道床部分を削ってある。
既製品レールの道床部をできるだけ多く削った。 - レールはトミックス社製を使用している。
陸橋にレールを取り付けた状態(下部から)
- 陸橋部にレールを取り付け、下側から見た写真である。
- 床に相当する部分の基板材はない。
このため、道床部を削った既製品のレールが見える。
完成した陸橋の取り付け
- 完成した陸橋をジオラマの所定場所に取り付ける。
- 写真は複線内側路線から陸橋を見上げたところである。
- ここでも、陸橋にはレールの基板が無く、レールそのものが見えている。
地上各所より陸橋を見上げる
改修部分を分かり易くするために幾つかの写真を掲載した。
地上複線の内側路線上は陸橋ののレールが見えている。
外側路線は高度差が開いてから交差のため高度差に余裕がありレール基板を削り省く必要がない。
地上外側路線と陸橋路線の交差部
地上内側路線と陸橋路線の交差部
地上内側路線と陸橋路線の交差部
カメラカーと陸橋の接近状況
地上複線区間と陸橋上の高度差は右側写真の点で最も少なく、
左側に進むほど高度差に余裕が出てくる。
カメラカーが高度差の少ない右側写真の方から進行してくる。
地上複線と陸橋軌道交差部の
終盤のカメラカー
陸橋の高度差に余裕が出てくる。地上複線と陸橋軌道交差部の
中央付近のカメラカー
陸橋の高度差に少し余裕が出てくる。地上複線と陸橋軌道交差部に
入ってきたカメラカー
陸橋の高度差が最も接近している。