森林線(山岳鉄道)
森林線・森林地帯の製作
このジオラマの山岳地帯(左側)と田園地帯(右側)を接続する連絡橋は長く殺風景なイメージとなってしまったため、橋梁部分の中央を森林線として山岳鉄道を想定した曲線区間へと改造した。ここではこの改造に関する製作方を紹介している。
基盤板の製作
- 厚さ4㎜のべニア合板を写真のような形状に加工し、基板とした。
- この板の上に森林線を作成し、完成の後にジオラマに設置する。
- これは製作中のゴミなどによるで運転不具合を考慮したものである。
- 両端が橋梁部分、中央の幅広の部分に曲線レールを配置する。
- この橋梁部と曲線部、及び景観を考慮して基板の形状を決めた。
- 曲線レールの周囲に植栽し森林線を構成する。
基盤土壌の製作
- バラストを想定し軌道部分は灰色に絵の具で塗装をしておく。
- 森林地帯の起伏を表現するために紙粘土で軌道の両側を成型する。
- クッション材や段ボールを餡子として挟み、上を紙粘土で成型した。
- 平地にする部分は基盤板の上に直接茂みや植栽をする。
土壌、草地の整備
- 樹木下の雑草を想定し、事前に絵の具でグリーン系に塗装をしておく。
- 加えて次の写真のように塗装色とは異なるターフを蒔く。
- 蒔き方は木工用ボンド薄め液をスポイトで散布した後にターフを蒔く。
- 逆になるとボンド液散布の液の流れに乗ってターフが寄せ集まる。
- ターフは唐辛子容器を使用し、高い位置から振りかけると自然に蒔ける。
草地、茂みの表現
- 草地はコースターフ、ライケンを好みに合わせ木工用ボンドで貼る。
- 木工用ボンドは乾燥すると透明になる違和感は残らない。
- 地面、草地とも最後に木工用ボンドの薄め液をスポイトで散布し固める。
広葉樹の植栽
- 広葉樹を植栽する。広葉樹は樹木製作のページで作った木である。
樹木の製作のページへ - 樹木は基盤にドリルで穴を開け、木工用ボンドで接着する。木工用ボンドは乾燥固化に時間がかかるが、少し固化が始まったところで樹木の垂直の調整を行うことが出来、きちんと林立する。
- 乾燥固化の速い接着剤を使うのも差し支えない。
針葉樹の植栽
- 針葉樹を植栽する。針葉樹は樹木製作のページで作った木である。
樹木の製作のページへ - 針葉樹植栽方法は広葉樹の場合と同じである。
製作した森林地帯の写真集(植栽の参考例)
製作した森林地帯の一例である。
針葉樹林帯
広葉樹林地帯(軌道面より)
広葉樹林帯
森林線・建物の製作
森林線に配置する建物2点を製作する。一点は住居であり、もう一点は橋梁部と森林線を区分を目的としたトンネルである。トンネルを抜けるとそこは・・・・・・であったをを想定した。
山小屋・農家住居・宿泊施設を想定した建物の製作
トンネル・橋梁部分と森林線を区分する役割
- 橋梁部分と森林線部の境界にトンネルを設置した。
- 「トンネルを抜けるとそこは・・・・・であった」を想定している。
- トンネルポータルのページへ
トンネル・山小屋の設置写真集
トンネル・山小屋の設置写真集である。
広葉樹林地帯導入部に設置したトンネル
森林線の中央部分に設置した山小屋
針葉樹林地帯導入部に設置したトンネル
森林線の軌道設置、軌道周辺の整備
ここでは情景を形成する建物、樹木、などが整備された後に軌道の敷設を行った。
軌道の整備
- 軌道の敷設を行う。
- 敷設方法は他のレール敷設と同様である。
- 上部から見ても曲線になっている。
- 周囲を樹木で覆い、山岳線(登山鉄道)イメージした。
踏切の設置
- 建物近くに道路を配置し踏切を設ける。
- 山中の踏切をイメージした。
- 踏切製作のページへ
完成した森林線を連絡橋に設置
- 森林線が形成された基板を連絡線部分に取り付ける。
- 追加加工があることを想定し、取り付けにはビス止めで行う。
- この後に、完成した森林線を元のジオラマに戻す。
ジオラマの所定位置に戻した後の連絡線、森林線写真
個別に作成してきた基板をそれぞれの位置に設置する。設置後の写真集である。
中央駅上部に位置する橋梁部と森林線
連絡線橋梁部と森林線全体写真
森林線全体写真
連絡線橋梁部写真
連絡線橋梁部、森林線(登山鉄道線)列車走行写真
橋梁を渡り、森林地帯に向かう列車(氷河急行)
森林地帯を通過中の列車
森林地帯を通過中の列車、上部より撮影、曲線の状況が分かる