2012年7月旅行時に撮影
スイスを旅行してみると、この国は日本と異なる特徴を持った鉄道王国であると感じる。日本は新幹線を隅々まで行き渡らせようとしているのに対し、スイスではループや葛折り(つづらおり)を繰り返し、山岳地帯を登って行く鉄道やアプト式路線など興味深い鉄道が多くある。また、日本では廃線になってしまうような小さな町村にまでも鉄道が行き渡っている。データ上からも、スイス国土はほぼ九州と同じ面積であるが、日本との相違は、国民1人当たりの乗車回数は少ないにもかかわらず、人口当たりの営業キロ数が日本の2倍を遥かに超え、電化率は99%以上であるなどに特徴が現れている。鉄道に力を入れていることが理解できる。これは鉄道発達の要因が、冬季の積雪時の交通手段を確保するためや、自然環境保護を重視する姿勢のもとに、自動車輸送より優位性を評価をした結果であろうか。観光立国を目指していることも要因にあるかもしれない。山岳鉄道が多いと言っても定時制は日本同様に保たれている。
近年、スイスは鉄道の高速化、快適性向上などに取り組んでいる。加えて東西に延びるアルプス山脈を横断する南北交通の需要増加を見込んで、環境重視の姿勢のもと斬新な計画も進んでいると聞いている。下記したカートレインなども課題を克服するための一つの方法で、その増設など次の時代の鉄道も描いているようである。
有名なアルペンリゾートとして知られるサン・モリッツを中心とするオーバーエンガディンはスイス最大の州(カントン)であるgraubunden (グラウビュンデン地方)の中にありあります。ここは雄大な氷河と4000m級のベルニナ・アルプスの山々、広い谷底の平地に連なる美しい湖が織り成す絶景のなか、レーティッシュ鉄道の赤い列車ベルニナ・エクスプレス、グレッシャー・エクスプレス(氷河急行)などが走り抜けて行きます
Chur(クール)駅
スイス連邦発祥の地であるとともに、スイス観光の先駆けとなった地域として知られています。
Eiger (アイガー)、Mohch(メンヒ)、Jungfrau(ユングフラウ)の3山に代表されるアルプスの名峰が連なる、ベルン州の南部の高地帯をベルナーオーバーラント地方と呼んでいます。ヨーロッパの鉄道駅として最も標高の高い位置(top of europe)にあるJungfraujoch(ユングフラウヨッホ駅)はメンヒとユングフラウを結ぶ山の尾根の中間に位置していて、ここへ行くにはInterlaken ost駅より、Berner Oberland鉄道、Wengernalp 鉄道、Jungfrau鉄道の3鉄道をを乗り継ぐことなります。Jungfraujoch(ユングフラウヨッホ駅)をはじめ、どの駅にも絶景が待っています。
この地域にも数々のトレッキングコースがあり、ここに掲載したmannlichenロープウェーもそのひとつです。
Mont-Blanc観光の一つとして、このaiguille du midiロープウェーが利用されます。モンブランの麓シャモニーの市街、標高1035mから、3777mのエギーユ・デュ・ミディ山頂部の駅まで、2800m近くもの高度の差を、途中の標高2317mにある駅で1回乗り継ぎ、20分程で登ることができる。上部のセクションは岩壁に沿って登るため、高度差1470mもの間に支柱が1本も設置されておりません。
ZermattはMatterhornの観光拠点です。St.Moritzからの有名な氷河特急の終着駅です。Zermattでは石油系の燃料を使用する自動車は規制されています。こもためZermattに入るには、一駅手前のTasch(ティーシュ)から、このMatterhorn Gotthard bahn(マッターホルンゴッタルド鉄道)を利用し、このZermatt駅に降り立つのが一般的です。Taschには大きな駐車場が用意されています。またZermatt内では専用の電気自動車が使われています。
Matterhorn観光も多くの方法がありますが、Gornergrat Bahn(ゴルナーグラート鉄道)に乗車し終点のGornergrat(ゴルナーグラート)に行くのも一方法です。途中各駅でトレッキングコースが用意されています。このコースからは逆さMatterhornを見ることもできます。
バスや乗用車に人を乗せたまま鉄道の貨車に載り、アルプスの峠越えの代わりに、鉄道トンネルを通過するカートレインがあります。 kandersteg-goppenstein間(カンデルシュテーク-ゴッペンシュタイン)間
スイス国鉄の時計はデザインが統一されています。同じデザインの腕時計も販売されています。