農村風景(ブドウ畑)の表現

ブドウ畑の製作

ヨーロッパによく見られる垣根式のぶどう畑を作ってみた。

底板の製作

  • 既に車両の運転を開始(鉄道開業)しているので、ブドウ畑の製作に当たってはレイアウトとは別に製作し、完成後に設置することにした。
  • これは何よりもゴミなどによる不具合により、運転への支障少なくすることにある。
  • 製作は、設置場所の型をとりぶどう畑の底板を制作することから始めた。
  • 底板に使用する材料は2mm程度の薄いダンボール板を使用した。実際には菓子が入っていた箱を壊したものである。
  • ぶどうの茎を立て易くするために畑の畝になる部分に木材(2mm×5mm)を30mm間隔で貼りつける。接着剤は木工用ボンドを使用する。

畑面の成形

  • 紙粘土を使用して畝以外の部分を成形して行く。
  • この成形で注意することは紙粘土の乾燥時の収縮率が大きいということである。
  • 収縮の影響を抑えるために、畝の木材の貼り付けの時も、この樹脂粘土による成型の時も、中央部分が山のように盛り、周辺部が平らになるようにする必要がある。収縮により一部だけが反ることを防ぐことにある。
  • 実際の乾燥作業は中央部分に支いものをして浮かせ、周辺をしっかり抑え乾燥させた。

畝に茎を耐えるための穴開け準備

  • ぶどうの茎は爪楊枝を使用することにした。
  • 爪楊枝は約2mmくらいの太さである。
  • 茎は後で塗装するので太くなる。このため若干太めのドリルを用意したほうが良い。今回は2.3mmのドリルを使用した。

茎用の穴開け

  • 畝用として貼り付けた木材上にドリルで穴開けをする。
  • 間隔は20mmである。
  • 畝間隔30mm、茎間隔は2mmとした。実際のぶどう畑とは縮尺が異なるが作り易さと、印象を考えてこの寸法にした。

茎の植え付け

  • 畑面(黄土色)、茎(焦げ茶)を塗装する。
  • 木工用ボンドで茎を立てて行く(植え付ける)。
  • ぶどうの高さは30mmとした。高さも実際の縮尺と合わないが、畝間隔などと同じ理由による。

ぶどうの葉の材料

  • 葉の材料として写真で示したものを使用した。
  • これは、家庭内でフローリングの上に敷くマットが動かないように床面に固定するネットである。材質は分からないがグリーン色であったので使用した。
  • 厚いものと薄いもの2種類があったので使用した。

ぶどう葉の貼り付け

  • 先ず、薄いネットを茎を交互に跨ぐように貼りつける。
  • 次に両側に厚いネットを貼りつける。
  • ネットの材料は不明であるが木工用ボンでで支障はなかった。

ぶどう葉の貼り付け固定方法

  • ネットは凹凸あり接着剤が薄く伸びないので貼りつけにくい。写真のように板を挟んで洗濯バサミで固定することで綺麗に張り付けることができる。

地面の表現

  • 全体の表現をよくするために地面に草を生やした。
  • 草はメーカが販売しているターフを使用した。木工用ボンドを5倍程度に水で薄めた液をスポイトで滴下し、その上にターフを撒くと良いと様である。
  • また、地面の色に変化を付けるために、使用済みコーヒー粉の乾燥したものを撒いた。接着は草と同じ方法である。

ぶどうの木の表現

  • ぶどうの木をより良く表現するために、木の上に緑色のフォーリッジを貼り、さらに上に明緑色のターフを撒いた。
  • フォーリッジの接着は木工用ボンでを使用し、ターフは木工用ボンドの薄液をスポイトで滴下した。
  • 木の脇の部分の表現も工夫がいるかもしれないが今回はここまでとした。

レイアウトの所定位置に設置したぶどう畑

個別に作成してきたぶどう畑をレイアウトに設置した

  • ぶどう畑(上方より) 列車は氷河急行

  • 高架橋上部より

  • 遠方より ぶどう畑に入る列車は氷河急行

ぶどう畑を走行する列車